アトピー考③

私より1年遅れて出産した友人がいます。

彼女は美容師で、とても多忙だったために離乳食に割く時間が少なく、子供が2歳になる頃まで母乳を与えていました。

その子はアトピーどころか、およそアレルギーというものに縁がありません。

私も離乳食を早くやらなければよかったと後悔し、私の子育ての失敗のひとつとして胸に刻んでいます。

近年、アトピーの人がアレルゲンを含むものを食べてショック死するという事件を聞きます。

ヒトの身体は突然を嫌いますから、過剰反応する素材を生活から排除すれば、初めて口にしたときショック症状を起こすのは当然といえます。

ある食べ物を生涯味わえないのも不幸ですが、今のように加工食材があふれている時代に、アレルゲンを完全に排除するのも難しいことだと思います。

ぜんそくの治療に、「減感作」といって、アレルゲンを少しずつ投与する方法があるのですが、アレルゲンを排除するのではなく、身体を慣らしていく方が正解だと思っています。